特許庁の主義

私は○○主義

世界の人々は平和主義を根幹にして多くの国では民主主義を基軸にした社会を営み、資本主義と自由主義の中で、個人主義な私は職業柄秘密主義であり、仕事は完璧主義で追行しております。

 

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どうにか文章にしてみましたが、なかなか主義主張は難しいですね。(汗)

 

主義」とは、コトバンクで検索してみると、
 

①常にいだいている主張・考えや行動の指針。
②特定の理念に基づく,学説や思想上の立場。また,体制や制度。

引用:大辞林 第三版

 

という意味を持っているようです。

 

よく職場や友人との話で、私は●●主義だから、あなたは○○主義なので、等々話が出てきますが、みなさんはどのような主義があるでしょうか?

特許庁の主義

「主義」をインターネットで検索してみると、すごい数の「主義」があるようですね。

 

その中には、特許庁の主義、つまり特許庁が掲げている行動の指針もあります。
知的財産を知る上でなぜ?という疑問が浮かぶとき、もしかすると、その特許庁の主義を知ることで解決ができるのかもしれません。

 

主なものをいくつか簡単にご説明します。

書面主義

AD066これは有名どころですね。特許庁とのやり取りは書面でやりますという行動指針ということになります。

 

考えてみると、特許や意匠などの手続きは不思議な気がしませんか?
発明したモノの多くは「物」ですので、「これが発明したものです!」と提出すれば良いように思います。

 

しかしながら、物には大小もあり、見えないものであったり、逆に言葉にしないとわからないものがあったり、多種多様な状態が存在します。

 

これらの発明を比較したり、審査するためには、やはり統一された形式があるととてもスムーズに行えますね。

 

このような意味もあり、特許庁では書面主義を掲げ、特許と言えども文章にして提出することになっています。
だからこそ、発明を文章にする技術が重要になってきます。

方式主義

gf1420054207方式主義は、特許や意匠、商標など書面で提出しただけでなく、しっかり審査をしてからでないと登録できませんよ、という指針です。

 

特許や意匠、商標などは、唯一無二の存在でなければ、その効果も期待できませんので、方式主義であることは重要なことに思います。

 

ちなみに実用新案は書面を提出すれば登録されますが、一応その書面が一定の要件を満たすかどうかを審査するので、これも方式主義です。

 

 

なお、この反対の意味で使われるのが「無方式主義」です。
この主義に該当する主な権利は著作権です。著作権は新しく創作した段階で発生するので審査はされないということですね。

先願主義

CX166先願主義とは、先に特許庁に書面を提出した人が先に審査され、問題なければ先に登録できますよ、という主義です。これを定めておかないと、他の人が後から同じものを提出して後の人が登録できてしまうことになります。

 

同日に同じ特許出願があることは非常に稀なことですが、とはいえ、数日間、数か月のずれがあった場合にもこの主義によって、先に提出した人が先に登録できる権利があるということになります。

 

もし発明をした場合には、できるだけ早めに特許出願をしておきましょう

発信主義

AQ059沖縄から北海道に手紙を郵送したらどれくらい日数がかかるでしょうか。

 

ここでは、例えば、10月8日に手紙を郵便局に提出して、10月10日に着いたとします。

 

 

 

簡単に言えば、

10月8日に郵便局に提出した段階で相手に意志を伝えたという考えを「発信主義」
10月10日に手紙が到着したときに相手に意志を伝えたという考えを到達主義」

といいいます。

 

先に書きました通り、特許や商標などの知的財産は、どちらが早く提出したかという先願主義の立場を採用していますので、この点をしっかり定めておく必要があります。

 

特許庁では「発信主義」を採用しており、郵便局に提出した日が特許庁に提出した日となります。

 

特許庁に直接提出しても、郵便局に提出しても、日付が同じであれば同じ日に提出されたということですね。
特許事務所の多くは「インターネット出願」というシステムを利用しておりますので、ボタンを押した瞬間が特許庁に提出した日となります。

「特許主義」は「特許庁の主義」ではありません。

以上、特許庁が採用している主義についていくつか挙げてみました。

 

ちなみに、特許庁と係りのありそうな主義として、「特許主義」というものがあります。しかし「特許主義」は「特許庁の主義」ということではありません。

 

特許主義とは、国が特別な法人を設立する場合にはその法律を制定する必要がありますという主義です。知的財産制度とはちょっと離れた存在のようですね。